2004.10.6（講談社）\1700 COMENTS 　永井豪，かく語りき。「『デビルマン』に隠された恐怖の未来」「『ハレンチ学園』を教師たちが恐れた理由」「『鉄腕アトム』は誕生しない」───。初めて明かされたキャラクター誕生の秘密，作品に隠されたメッセージ，奇想天外なアイディア発想法，そしてマンガ創作の技術。さらにその言葉は，人間論，未来論へと広がる。マンガの常識をことごとく破壊し，再生させた永井豪が贈る，すべてのマンガファン必読の書！ 企画協力　ダイナミックプロダクション イラストマネージメント　大越淳二 ブックデザイン　井上則人，土屋亜由子 編集協力　大西祥平 編集　錦野匡一 企画・構成・プロデュース　新泰幸（講談社）

第１章　ハレンチ学園──世紀の問題作── 　　　　　永井豪バッシングが始まった 　　　　　集まる非難、高まる人気 　　　　　教師たちは『ハレンチ学園』に恐怖した 第２章　デビルマン──メディアミックスから生まれた異形の英雄── 　　　　　デビルマン、誕生 　　　　　飛鳥了の不思議 　　　　　マンガはライウ゛だ！ 　　　　　牧村美樹は幸せか？ 第３章　マジンガーＺシリーズ──世界最大のロボット作品── 　　　　　マジンガーＺの設計図 　　　　　第３のロボット、『マジンガーＺ』 　　　　　鉄腕アトムは誕生するか 　　　　　マンガとアニメと立体と 　　　　　パイオニアはつらいよ 第４章　鬼シリーズ──悪魔に苛まれる日々── 　　　　　ヤツは頭の中にやってきた 　　　　　悪夢との長い長い戦い 　　　　　鬼の正体について考えること 　　　　　夢は僕だけのソフトウェア 第５章　バイオレンスジャック──永井豪最長連載作品── 　　　　　長い長いプロローグ 　　　　　永井豪オールスターズ 　　　　　打ち切り、そして復活 　　　　　『バイオレンスジャック』と『デビルマン』 第６章　デビルマンレディー──人間は悪魔に進化する!?── 　　　　　第３のデビルマン作品 　　　　　『レディー』と“地獄”と『ダンテ神曲』 　　　　　「人外」の魅力 　　　　　悪魔とは、何なのか？ 第７章　けっこう仮面──パロディとエロティシズムと── 　　　　　パロディー大好き 　　　　　けっこう仮面がエッチなわけ 　　　　　猥褻とエロティシズム 　　　　　美女と野獣 ・永井豪マンガ作品リスト（1967〜2004） ・巻末付録マンガ『デビルマン・ハニー』（全７話）

永井豪エッセイ第２弾 豪 波瀾万丈 痛快自伝エッセイ

2004.12.15（講談社）\1800 筒井康隆 　「本書は、白面の貴公子たる漫画界の風雲児が修羅の業界に挑戦し、その天才によって勝利した、驚異の格調高き正統的な自伝である。」 COMENTS 　“モノをつくる”とは何か。３０数年前のデビュー以来，常にニッポンのマンガを牽引し，開拓し続けた巨人・永井豪が，自らの半生とともに語り下ろす自伝エッセイ。マンガファンはもちろん，あらゆるクリエイターやビジネスマンにとっても貴重なヒントが詰まった必読の一冊，ついに登場!! 企画協力　ダイナミックプロダクション イラストマネージメント　大越淳二 著者近影撮影　岡田康且 ブックデザイン　井上則人，土屋亜由子 編集　錦野匡一 企画・構成・プロデュース　新泰幸（講談社）

第１部　自伝篇──マンガ家・永井豪ができるまで── 第１章　誕生〜幼少期 　　　　　第１回　波瀾万丈，僕の誕生秘話 　　　　　第２回　手塚治虫先生との運命の出会い 　　　　　第３回　１２色のクレヨンと東京へ 　　　　　第４回　マンガの面白さを学んだ頃 　　　　　第５回　僕の“女性のハダカ体験” 　　　　　第６回　僕のアイディア＆キャラクター発想法 　　　　　第７回　僕が初めて書いたマンガ 　　　　　第８回　「死」を考えた日々 第２章　デビュー前夜 　　　　　第１回　山あり谷あり、持ち込み時代 　　　　　第２回　石ノ森先生との不思議な縁 　　　　　第３回　石ノ森先生のアシスタント時代（１） 　　　　　第４回　石ノ森先生のアシスタント時代（２） 　　　　　第５回　石ノ森先生のアシスタント時代（３） 　　　　　第６回　マンガ家・石森章太郎の才能 　　　　　第７回　僕のデビュー前夜 　　　　　第８回　デビューは突然決まった 第３章　マンガ家人生スタート！ 　　　　　第１回　マンガ家は大変な職業 　　　　　第２回　デビュー１年で会社を設立 　　　　　第３回　少年マンガのタブー 　　　　　第４回　仕事、仕事、また仕事 　　　　　第５回　ストーリーマンガを描きたい！ 　　　　　第６回　記念碑的作品『魔王ダンテ』 特別企画　永井豪不在・永井兄弟鼎談 第２部　随想篇──永井豪と愉快な仲間たち── 第１章　うちの奥さん 　　　　　第１回　うちの奥さんとの出会い 　　　　　第２回　奥さまは超能力者？ 第２章　いろいろな世界の仲間たち 　　　　　第１回　ＳＦ作家クラブ 　　　　　第２回　ゴルフ仲間とマンガ家仲間 　　　　　第３回　手塚治虫先生の思い出 　　　　　第４回　海外の友だち 第３章　編集者という人たち 　　　　　第１回　いちばん最初の読者 　　　　　第２回　へんな歴代担当者列伝 　　　　　第３回　心に残る編集者の「言葉」 　　　　　第４回　現代の編集者たちへ 第４章　ファンの皆さん 　　　　　第１回　ファンの皆さんへのメッセージ 　　　　　第２回　サインはつらいよ 最終章　これから 　　　　　第１回　やりたかったこと、やりたいこと 　　　　　第２回　リメイクは難しい 　　　　　第３回　僕の創作方法、そして今後 　　　　　第４回　これからのマンガ界はどうなる？ 　　　　　第５回　２００４年、そしてこれから 特別付録　永井豪写真館 巻末特別マンガ　小太郎殺人剣（16p） 　　　　　　17歳の永井豪が描いた秘蔵の習作短編を完全収録！

「豪氏力研究所」‥‥「Ｗｅｂ現代」（講談社）で2002年7月17日に第０回「永井豪×夢枕獏 対談」から，ネットマガジンとして2003年12月25日まで全６８回連載された永井豪氏のエッセイ。SPECIALとして水木しげる，モンキー・パンチ，佐藤江梨子との対談もあり（動画配信あり）。「永井豪ビンテージ漫画館」とは異なり，描き下ろしイラストは一切含まれず，そのかわり秘蔵写真が１〜２枚／回含められた。これまでのインタビューの内容とは異なり，「奥さまの話」や「美樹ちゃんについての考察」，「永井豪ランド計画」など，かなり具体的な内面が明らかにされており，非常に面白いものであった。