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この最初の部分‥‥サイボーグ火鳥が人間・火鳥を殺すまで‥‥は実は新しい作品ではありません。昭和49年に短編として発表したものです。 発表当時、短編ながらも多くのファンの支持を受け、筒井康隆氏の年間ベストＳＦ集成にも収録されるほどの評価を得ました。 自分でいうのもなんですが、かなり完成度の高い作品だと自負していましたし、もう何もつけ加えることもない作品だと思っていました。 ところが‥‥この後の火鳥ジュンはいったいどうなるだろうと何げなく思いついた時、その先に素晴らしいドラマが待ち受けていることに気付いたのです。 アンドロイド不用の時代‥‥アンドロイド剣闘士‥‥人殺しアンドロイド‥‥反乱‥‥次から次へとアイデアがわきおこってきました。同時にこれはぜひとも続きを描かねばならぬ、いや、それこそが本題で、今までの部分は単なる序章でしかなかった、ということがわかったのです。 というわけで、新しく描き始めた「真夜中の戦士」がこの作品です。冒頭の部分は再収録させていただきました。すでにお読みになっていた方もあるかもしれませんが、以上のような理由なのでご了承下さい。 最後に‥‥今後の展開にご期待下さるよう‥‥。 |
| 1992年6月 「ＫＣマガジン版 真夜中の戦士」 |