芸能&大衆雑誌 |
週刊朝日 | (朝日新聞出版) | 「公私拝見 本を読む暇もない」 「巨大ロボットの特許が取れていたら何百億円入ったかなあ(笑)」 | 1970(昭45) 2017(H29)12/8増大号 |
サンデー毎日 | (毎日新聞社) | 「人類の進歩と不調和」 | 1970(昭45)#7(5/9) |
週刊読売 | (読売新聞東京本社) | 「社員はⅤ」 | 1970(昭45) 9/11号 |
劇画ゲンダイ | (講談社) | 「ちょっとだけよ!」 | 1973(昭48) 6/3号 |
週刊サンケイ | (産経新聞社) | 「女子大生キャンパス大闊歩」 | 1974(昭49)4/26・5/3号 |
週刊小説 | (実業之日本社) | 「混乱列島」 | 1976(昭51)4/26~9/13号 |
週刊HEIBON | (平凡出版社) | インタビュー「マンガ家・永井豪は夫婦でビデオマニア」 | 1983(昭58)7/21号 |
週刊明星 | (集英社) | 「ハマグリどっせ~!!」 | 1976(昭51)6/13~1978(昭53)6/4号 |
婦人生活 | (婦人生活社) | 特集「売れっ子漫画家の家庭の素顔」 | 1970(昭45)4月号 |
女性自身 | (光文社) |
「男をつかまえろ!」 「いちもつクン」全18話 | 1974(昭49)6/1 1976(昭51)10/20~1977(昭52)3/3号 |
宝石 KAPPA MONTHLY FOR MEN | 「はらたいらチーム VS. 永井豪チーム」 | 1979(昭54)2月号 | |
週刊宝石 | 「ラブリーエンジェル」 「世紀末永井豪ブームの謎!」 | 1996(H8)1/4・11~1997(H9)4/10号 1998(平10)9/17号 | |
週刊FLASH | インタビューほか | 2002(H14)11/30EX号 2015(H27)1/30増刊号 2019(R1)9/24号 | |
週刊ポスト | (小学館) | 「怪傑平社員」 | 1974(昭49)6/21号 |
女性セブン |
「死爵の館」 「遺品」 「髑髏の館」 | 1977(昭52)#31(8/25)号 1979(昭54)7/27~9/26号 | |
| 「遺品」 | 1979(昭54)1/15 | |
微笑 | (祥伝社) | インタビュー「有名漫画家5人に直撃“乳房”インタビュー!」 | 1980(昭55)5/31号 |
ヤングレディ | (講談社) | インタビュー「永井豪氏 無敵の鼻息」 | 1970(昭45)#22(6/8)号 |
週刊スパ SPA! | (扶桑社) | 「Q-teyハニー」 | 1992(H4)7/8~1993(H5)4/7号 |
週刊文春 | (文藝春秋) | イラスト・インタビュー「もしもしコミック」 | 1998(H10)#7(2/19) |
「永井豪激白 巨大ロボットの特許が取れていたら何百億円入ったかなあ(笑)」2pモノクロ 「永井豪50年の歩み」4色5p/だーれも知らない(!?)秘話と原画を公開 |
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残暑の候・エッチでいこう 「社員はV」永井豪 「週刊読売のためのアシュラ」ジョージ秋山 「恐怖のデートだもんね」谷岡ヤスジ 「戦いすんで」秋竜山 「気になる30分」はらたいら
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筒井康隆 永井豪はSFをよく理解している数少ない漫画家の一人だ。永井豪ファンクラブというものがあり、ぼくはその初代会長、現在は名誉会長である。ぼくの作品をどう料理してくれることか。恋人に会うように楽しみである。 永井豪 次号愈々大登場。「混乱列島」シュビドゥシャバヤ。混乱原作イタダケリ。混乱漫画家シャカリキリ。錯乱、惑乱、淫乱、紊乱。読者混乱。哀哀号。待テヨ、暮セヨ、次号ノ雨ヲ。紊シッチャカメッチャカハチャメチャヤ。 |
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特別取材「永井豪を絶対支持する現代チビッ子の生態」4p(以下一部抜粋) 小学校5~6年をピークとする子どもたちは男女を問わずスワリションベンするほど感激し、その結果として掲載誌の『少年ジャンプ』は創刊以来1年とちょっとで10万部から70万部に大飛躍し、大学浪人から石森章太郎のアシスタントとしてこの世界に入った永井豪先生も、若冠24歳にして年収三千万円(推定)の「ダイナミック・プロ」の社長になり、八方メデタシ、メデタシ、アアユカイダネーーーということになりかけていたんだが、やっぱり世の中はきびしい。 今年に入ってから四日市市や新潟市を筆頭に、小学校長会、PTA、教育委員会あたりからいっせいに「ハレンチ学園」ボクメツの火の手があがった。マスコミもここぞとばかり尻馬に乗る。連載がはじまって1年以上もたってからこの始末。だから大人は気まぐれで信用できない。 永井豪クンは現代っ子の英雄ではあるが、マンガの主人公・山岸クンみたいにたくましくはない。ハンサムはハンサムだが、青年というより坊やという感じ。このところのマスコミ攻勢でノイローゼ気味になっている。 あるテレビ局でPTAのオバサマたちと対決させられたとき、永井クンがタヨリナーイ感じであらわれると、いきりたっていたオバサマたちもとたんに母性本能をそそられてしまい、「そうねェ、私たちも永井さんといっしょに考えましょう」と、なんともしまらない結論になってしまった、というくらいのもの。 それでも永井クン、主張すべきことははっきり主張して、なかなかカッコいい。 「今までの社会では常識が大事にされすぎていたと思うんです。しかし、現実に歴史を大なり小なり動かしてきたものは、常識はずれの人だった。そういう人たちがいなかったら社会の進歩もなかったと思う。ところが今の日本の教育は、常識を守ることばかり教えて、破ることを教えない。その役目をマンガで果たせればと、ぼくは思ったんです。 漫画にはもともと毒がなくちゃいけない。ぼくのマンガは刺激が強すぎるというけど、人間の感覚器官は外界の刺激を受け取るためにある。とくに今のような社会で子どもに刺激を与えたくなかったら、暗い箱の中にでも閉じこめておくしかないんじゃないですか。 |
「ハレンチ学園」作者の横顔 “性は陽のもの…”永井豪 |
第45回 ハマグリから食べ物を 取りあげないでください! |
ハマグリ第58回 本格的な夏がやってきました! あつくるしいハマグリの顔とともに 豊千代のパパが… |
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母冨士子との貴重な2ショット | 永井豪(24)とお母さん(60) 人気沸騰、世論を二分するほどのいきおいの「ハレンチ学園」。題名の遠り、ハレンチ学園場面続出のこのマンガの作者が24才の永井豪さん。東京、大塚の洋装店の二階に住み、五人兄弟の四番目。この若者のどこからあの奇抜なアイデアが出てくるのかと思わせるほどおとなしく、やさしい独身青年。小学生の頃から、コツコツとマンガを書いて40年から2年間、石森章太郎氏に師事し、43年「目明しポリ吉」でデビューしました。「とても内気でやさしい子なんですが、内面は大変頑固一徹なんですよ」と豪さんをやさしく見つめるお母さん。 |
永井豪「ボクは,オッパイは出しても乳首は描かないし,けっして真正面からも描きません。それに,どんなときもかならず手や小道具をそえて,ぜんぶは描かないように,十分気をつけています。ボクのマンガのために“ヌガセごっこ”がはやるとは思えません。むしろ,そういうことが現実にできないから,せめてマンガに求めるんです。だから,かえってチカンがへると思うんです」 手塚治虫「好きですねえ。永井くんは,地が清潔だから,ヌードを描いても美しいし,明るいな。もっともっとハダカを出してもいいと思うよ」 阿部進「永井豪は本当の子どもの心でマンガを描いたはじめての作家」 |
ザ・パーフェクト ハジシラズ 熱戦2時間30分、これぞ真の草野球! 観戦記 小山唯史 | 豪ちゃん率いるハジシラズの到着は定刻1分前。先攻で先頭打者は背番号55の豪ちゃん、三振!ハジシラズの先発・馬場投手(39)は初回4失点。豪ちゃんは1回セカンド守備後右親指ツメから流血のため、総監督・泰宇兄さんに交代。ダイナミック事務の魚谷奈保子さんと沢田久美子さんの応援むなしく、結局7回0対24で、勝率8割を誇るザ・パーフェクトが大勝。 |
僕はね、すごく飽きやすい性格なんです。だから連載も2年以上なんて描いたことない。「ハレンチ学園」がすごく長く続いていた印象を持たれているけど、雑誌の連載は2年弱ですからね。そのうえ、へそまがりなの、僕。『目明しポリ吉』(「ぼくら」掲載)で22才にデビューしまして「地噎少年ジャンプ」の創刊とともに『ハレンチ学園』がスタートするんだけどmまず編集者にケチをつけられましてね。忍者の子孫が主人公で、登場する先生たちがめちゃくちゃなキャラクターでしょ、“そういうものはちょっと‥‥”と言われるとムズムズ書きたくなっちゃうの。で、人気はいきなりトップをとって、今度は父兄や学校から、ガンガン文句が来たのね。僕自身が学校時代に感じていたkとおをストレートにマンガにしているのにね、マンガ家がまるで子供たちの教育をしなくちゃいけないようなことを言ってくる。だからそういう抗議に一生懸命対抗して思うぞんぶんエロチックに可愛く、主人公を描いた。不思議なもので、そういうときの画面ってイキイキしてくるもんだんですね。 その次に連載を始めたのが『マジンガーZ』です。人間がロボットに乗り込むという、いわゆる巨大ロボットものに火を付けた。横断歩道で信号待ちしててね、車をみんな人間が動かしているでしょ、あんなふうにロボットで空を飛べたらいいな、なんてところから思いついて、これも大ヒットした。おかげでマンガ家としての立場もなんとかなって、アシスタント7、8人という身分にもなれた。ただ古くさい徒弟制度がイヤですぐに会社システムにしちゃいましたから23才で会社のオーナー。悪くはないんですが、睡眠不足で死ぬんじゃないかとうぐらい忙しくて、結婚できたのは、それから14年もたってようやく去年のことですモン。 |
アニメの方向性を思いっきり打ち破りたかった 「デビルマン」は、当時かなりかたまっていたテレビアニメの方向性を思いっきり打ち破るということで考えた作品です。アニメというとどうしても童話的な雰囲気があったけど、そこをはずして、悪魔をシンボルに持ってきた。アニメのいかにも“お子様対象“というイメージを極端に壊したかった。時間帯も8時半からでしたから、高年齢に見せるアニメを想定して創ったわけです。 海外で「グレンダイザー」などのロボット物がウケたのは、ロボットのコンセプトが新しかったからでしょう。人間がロボットに乗り込むという考え方が新しかった。ロボットを乗り物に見立てることで、操縦者とロボットが一体になるというのは、世界中にないことでしたから、どこの国でも驚いたんではないですか。 |
ウルトラA 仮面ライダー ケーキ屋ケンちゃん ピンポンパン体操 ミラーマン ライオン丸 ローラー・スケート などなど |
NEWSポストセブン 画業50年突破、永井豪氏が語る『ハレンチ学園』誕生秘話(2018.08.23) 永井豪氏「赤塚先生にだめと言われたことを全部やった」(2018.08.24) 『ハレンチ学園』騒動は凄かった 和田アキ子が生放送乱入も(2018.08.25) |
「柳生裸真剣」
永井豪が贈るセクシー時代絵巻、堂々開幕!
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表紙一部 |
柳生裸真剣 将軍家の剣術指南役を務めた柳生十兵衛は、実は男装の美女だった。幼少期からそれを隠して将軍・家光との信頼関係を築いてきたが、ついに将軍に裸を見られて…。追われる身となった十兵衛だったが、脱げば脱ぐほど強くなる「裸真剣」の奥義が冴えわたる。 |
表紙一部 |
表紙一部 |
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「乳房の形に好き嫌いないですよ」永井豪 僕の漫画に登場する女の子にはボインでグラマーが多いけど、あれは、実はデッサンを勉強してたとき、ミロのビーナスばかり繰り返し描いていたから。現実には、からだ全体のバランスがとれていれば、乳房の形そのものに、さしたる好き嫌いはないんですよ。 それからノーブラファッションですけど、これは、男ですから大いに流行ってほしい!乳房の大きさなんか気にすることはない。ペチャパイのノーブラというのもまたオツなもんですよ。でも、女性がみんなノーブラになったら、歩くとき、しょっちゅうキョロキョロしてて大変かもね‥‥。 |
年収2000万円、売れっ子マンガ家はとってもまじめなお兄さん
“永井先生”なんてだれも呼んでくれない。“ゴーちゃん”で通じるんだ。彼、まじめで、ちっともエッチじゃない。つまらないから、思いきって“ゴーちゃん”を脱がしちゃおう! | |
「脱ぐ、撲つ、めくる」マンガ「ハレンチ学園」は先生やPTAのおばさんたちのしかめっ面もどこ吹く風、人気がどんどんあがっている。日活の映画も満員、さいきんでは珍しい続映、出演した女子高生が退学処分にされるハプニングもあった。裸の女の子が学校中を走り回り、グロテスクな顔をした先生は、生徒たちにコテンコテンにやっつけられる。「学校へ行く前にあのマンガを読むと、気持ちが軽くなっちゃう」そういう女の子が多い。 | |
東京・大塚、「ダイナミックプロ」の事務所近くの喫茶店。うす青の丸首シャツ、ジーパン、素足にサンダルを無造作につっかけた青年が近づいて来て、ピョコンとおじぎをする。 「永井です」 一重でキリッとした眼で一度こっちを見たきり、うつむいたまま、腕時計をいじくっているだけ。マンガ家はふつう、髪を長くしたり、ヒゲを生やしたりしているのだが、彼は髪も短く、まだ少年のような丸々としたあどけない顔をしている。 ―いくつですか。 「二十四です」 左の頬を手で押さえたまま相変わらず下をむいて、ポツリという。 「高校出てから年を取ってないみたいなんです。精神的に年をとっちゃいけないとおもってます」 几帳面だ。 ―毎日、何をしてるんですか。 「食べて、寝て、あとはマンガ」 ―遊ぶ暇は? 「遊びたいとは思わないです、好きなマンガですから徹夜しても楽しくてしようがない」 はじめてニッコリ笑った。シートに身を落として坐っているこの童顔の青年とエッチなマンガ家・永井豪のイメージはどうも結びつかない。 ―どうして、ハダカの女のコが登場するんですか? 「マンガはおもしろければ良いでしょう」 ―脱ぐ必然性はあるんですか? 「ぼくは注目をひくもんだったらなんでも取り入れちゃうんです」 ―少女が読むんですが・・・ 「ストリップをいやらしいものとしか見ない人は精神的におかしいんじゃないですか」 背を伸ばして昂然とする。だんだん早口になってくる。世の中のモラルなんかは全く気にしていない。 「おもしろいものはおもしろいですよ」 ―学校にいらみがあるんですか? 「別にないんです。ただ、学校へ楽しく遊びに行きたいという読者と同じ気持ちなだけです」 やましい気持ちはミジンもない。励ましの電話はあっても抗議の電話はない。時々、他のマンガ家の主人公も彼のマンガの中へ無断で登場する。読者が見て楽しければいい、そんなマンガ哲学が貫いている。 「ライバル?ゼンゼン考えないなあ。おもしろいマンガに出会うと楽しみがふえていいですよ」 ニヤッと不敵な笑みを浮かべる。当たるところ行くべからざるの鼻息の強さがある。写真撮影のために外に出ると、買い物カゴを下げ、子供の手を引いた奥さんが近づいてくる。 「あの人誰なんです?」 「"ハレンチ学園"の作者ですよ」 と教えてあげると、彼の方をじいっと見つめてから信じられないようにふり返って、 「えっ、あのお兄さんが」といったまま、ポカン。作者の物腰とマンガの内容はどうもピッタリしない。 | |
「豪には何もいうことはないですね。●れているので、かわいそうだ、●●せてやりたい、と思うぐらいです。あの子のマンガにつきましても、かわいい、きれいな絵を画いているなあ、と思うだけです。今の時代ですからね、海水浴に行けば、ハダカは当たり前でしょう。世論といいましても、メイメイの考え方がちがいますし、感じ方もちがいますからねえ」(母親の富士子さん・61) ※●はインクにじみのため読解不能 | |
「ダイナミックプロ」は今年の五月から株式会社になった。資本金200万円、社員14名、永井豪が社長、すぐ上の兄の泰宇さんが専務、取締役にお母さんと弟の隆さんがはいっている。マンションの三階の事務所は引っ越ししたてで、まだゴタゴタしている。大工が入っていて目下、間仕切りの工事中。カナヅチの音がガンガン。豪さんの机もまだ決まらず、どこでも空いている場所で仕事をする。ホコリだらけの机の上に置かれたステレオからは、ロック調の「ハレンチ学園」の主題歌が流れている。 ?ハレンチ学園、なんでもありあり めくりにタッチになんでもありあり・・・ ボリュームが大きくてもちっとも気にしない。これだけの売れっ子になると、どんな状況でも画けないととてもまにあわない。電話がひっきりないsにかかって来る。編集者からの原稿の催促。圧倒的に多いのはファンからの電話。はじめはしおらしく、「豪先生はいらっしゃいなすか」いって来るのだが、四、五人入れ替わりに話している様子。 「「ゴーちゃん出してえ。出さなかったら、みんなで押しかけてゴーカンしちゃうから。じゃあ、ゴーちゃんの使い古しのブリーフちょうだーい。クック(笑)」 お母さんたちが聞いたら気絶しそうなことを平気でいう。それが大体、中学生がほとんど。 「あたしたちの学校の方がもっとすごいんだから。ゴーちゃんのマンガももう古くなったんじゃないの。もっとドキツクしてくれないと、イヤーン」 そんな電話のそばで、豪さんは、無表情な顔でどんどんマンガを画いて行く。 「ぼくはストーリーを考えないんです。カッコイイ画面をパッと考えて、それに合わせて行くだけ。どうなるかゼンゼンわかんない。どんどん進んで、マスに収めるのが困っちゃう。いっつもページが足りない感じ」 そのスケジュールも超人的 日曜「ハレンチ学園」 月曜 ” 火曜「きっかい君」 水曜「ゴーゴーナンセンス」 木曜「こまっチャーム」 金曜「ガクエン退屈男」 土曜「ハレンチ学園」 週刊誌の連載が五本。この他に隔週刊誌二本と単発ものが入る。一週間に約90ページ(年収は2000万円を越える)、平均睡眠時間六時間、二日の徹夜は平気。日中は、事務所から五分ほど離れた実家で寝ていて、夜になると歩いて通ってくる。 「車も持っていないし、欲しいものって、何もないなあ。お金を使うのは時に映画を観に行くぐらいのもんかなあ」 実家は洋服屋だったが、十二年前にお父さんがなくなったので、今では婦人洋品店に貸して、その二階に住んでいる。 「別に家を建てたいとも思わないし、夢といったら外洋ヨットを買って航海するくらい。でも、それは手も出ないし、足が出る(笑い)」 | |
「高二の頃から、学校新聞にマンガを連載してました。四コマで、最初がゴジラ、次のコマがフランケンシュタイン、次がドラキュラの絵、最後のコマに一番憎まれていた先生のアップ。大評判でした。でも、その先生に新聞部がおこられてしまって、大変でした」(高校時代の親友・桜井純一郎さん) 高校時代から人気者だったわけだ。 | |
小学生の頃からマンガが好きだった。マンガ家になろうと決意したのは高校一年の時 ―どんな動機で? 「ちょっとした事で」とテレたままだまってしまう。しばらく間を置いてから、 「今から思えば、ばかげたことですが、もう一週間で自分は死んでしまう、と思い込んだんです」 髪の毛の中に指を突っ込んで、しばらくためらっていたが、パッと思い切ったような表情で、 「ガンだと思ったんです」 それまでは気楽な高校生だった。ところが、もう一週間で死んじゃう、と思うと、自分だけが、ガラスケースの外側にたったひとりぼっちで取り残されたような、いいようのない孤独感に襲われた。 「親父が死んだ時は、親父一人と別れた悲しさだったんですが、自分が死ぬだんになると、全部の人に別れてしまわなければならないでしょう」 高校一年生の永井豪は一人で思いつめた。今までダラダラ生きて来たのだが、果たして自分の意志で生きて来たのだろうか。ここで地上から姿を消してしまったら、自分が生きていたという証拠は何も残らない。もう一度自分をふり返ってみると、一貫してやって来たのは、マンガしかない。もし生き残れることがあったら、猛烈にやってみよう。 「それで生き残ったものですから、あとはわき目もふらず・・・(笑い)」 彼は不器用だったから、夜寝る暇も惜しんで絵の練習をした。当時、書き貯めたマンガが今でも押し入れの中に山積みになって残っている。 「へえー、そんなことがあったんですか。豪ちゃんは無口でなんにもいわないし。いつも、家のすみっこで一人でいて、他所の子みたいだったから、それは知りませんでした」 すぐ上の兄さんの泰宇氏もこの話を聞いてびっくりしている。長男と次男は普通のサラリーマンになっている。お母さんは、大学に入れて普通の生活をさせようと思っていた。誰も、彼が死に神と対話していたのを知らなかったためである。やる気がなくて受けた大学受験も見事に失敗。予備校に通っても、マンガばかり書いていた。彼の熱意にほだされた泰宇氏が、友人のいるある雑誌社へ彼を連れて"売り込み"に行ったが、事前に察知したお母さんが、先に、「ボツにしてください」と電話していた。永井豪は話している間、時々、口をへの字に結ぶ。二十四歳の彼を支えている意思の強さが、その童顔の上にもチラッとかすめる。 ―尊敬する人物は? 「カッコイイ人。たとえば織田信長とか、ジンギスカンとかの英雄」 ―好きな女性のタイプ? 「ズバ抜けたところのある女性がいいなあ、スバ抜けた本能があるとか、ズバ抜けて優しいとか・・・」 彼が目指しているのは、マンガ界の英雄であるのかもしれない。 | |
「ぼくの所にいたのは二年ちょっと。五年前に原稿を持って訪ねて来たんですが、おとなしくて、真面目で、熱心な少年でした。それが、ぼくのマンガに対しても"もっと激しくしてもいいんじゃないですか"といい出して、それがエスカレートして、ハレンチものになったんでしょう。今でも"このままでは、体制に押し流されちゃうぞ、持ち味、感覚だけでなく、技術の勉強も大事にしろよ"といいますと、"ハイ"と素直に答えます」(師匠の石森章太郎氏) | |
五月の二週間、少年、少女の週刊誌から、永井豪のマンガが忽然と姿を消してしまったことがある。事務所に問い合わせても消息不明。"蒸発"したのである。 ―どこへ行ってたんですか? 「渥美半島の海岸を一人で歩いてました」 ―どうしたんですか? 「このままではアイデアが枯れちゃう、と思って。この間に映画を10本、SF小説を30冊ほど読みました。かえって疲れちゃった(笑い)」 競争が激しいマンガ界で二週間も休むことは、"常識"では考えられないことだ。こんなマイペースな仕事ぶりを支えるのは、自信と若さに似合わない慎重さである。高校生の時、友だちとの賭けで、真冬の二週間、ランニングシャツの上に学生服で押し通したことがある。寒くてふるえながらも、深呼吸して、身体の中に空気を入れ、寒そうな顔ひとつしなかった。去年の夏、千葉の海の家で仕事をした時、二十日間、昼も夜も同じ一枚の海水パンツで押し通した。パンツの中を自分で覗き込んで、 「あれっ、シオカラチンチンになってしまったでがす」 とおどけて、みんなを笑わせる。気の強さと気の優しさが、彼のマンガの人気を支えている。ちょっとでも暇になると一人で寝ころんで、非現実的な空想にふける。地球が丸いとみんながいうけど、マゼランがいい始めたからみんなが信じているんじゃないかなあ。人工衛星から撮した写真がどうもおかしい<あと文脈が続いていない!編集ミスと思われる> 自分は本当のマンガ家じゃないんじゃないかな。これが自分のマンガだとはどうjも信じられない。 「ぼくはあきっぽくて、気が短いんです。すぐちがったものを書きたくなる。でもまだ氷山の一角が書いてないって感じなんです。どうも、まだ自分のイメージをぶっつけきれない。思いきりぶっつけるものが何かって、今考えているんです」 髪をひっぱりながら、これだけいうと、ニコッと笑ってみせた。まだ、自信がないといいながら、小学生からおばあさんまで、何百万という味方に守られて、わが道をいく"ゴーちゃん"。胸をはって進もう。横紙破りの彼のマンガが、これから先、どこまで行きつくか、誰も知っていない。それを知っているのは、彼の進路を決めた"死に神"だけなのかもしれない。 |
×1992(平4)3/25「おたくの宝 第11回永井豪」1p 「Q-teyハニー」1992(H4)7/8~1993(H5)4/7号(4冊所有/全?冊) ○1992(平4)7/8(通巻#2298)新連載 Vol.1 8p/ジルの復活とハニーの登場! ×1992(平4)8/5「対談●永井豪vs雨宮慶太」SF・アニメの世界が、過激なコスチュームのルーツなのだ! ○1992(平4)9/16(通巻#2307)Vol.10 8p/敵の潜水艦内でおっぱいをイジられるハニー! ○1992(平4)10/14(通巻#2311)Vol.14 8p/パンサークローの女子プロレス! ○1993(平5)02/03(通巻#2326)8p/スキーを楽しむハニーに襲い掛かるホワイトクロー! |
電話についてのインタビュー1p イラスト4色1p ナンバーディスプレイ対応器の宣伝 いつもと違うサインがっ! |